AE-Salon Webマガジン「alore(アローア)」

《AE活動》美味しいごはんdeアートな女子会♪

《AE活動》美味しいごはんdeアートな女子会♪

”アートエバンジェリスト”(以下AE)ってご存知でしょうか?
なにそれ?知らないんですけど??っていう方が殆どだと思います。
アートエバンジェリストとは、ずばり《アート鑑賞の楽しさを伝える人》のことです。
AEは、一般社団法人デザイナーズスキル認証機構 アートエバンジェリスト協会認定の資格で、2015年の夏にスタートしました。
実は私も初代AEの一員であり、これまでにアートイベントの実施やアートレポート作成などをしてきました。
少しずつAE仲間が増え、それぞれが個性的で面白い活動を行っています。
今回は、AEをもっと知っていただきたい為、以前実施したイベントについてご紹介します♪

美味しいごはんdeアートな女子会♪ レポート
『絵から読み解く源氏物語』
~光源氏は本当にいい男なのか?!~

忙しい仕事や家事に追われる日々ですが、ちょっと日常から離れてアートに触れてみよう!
難しく考えず、美味しいごはんでも食べながらアートを楽しんじゃおう!
が、コンセプトの企画です。
美味しいごはんdeアートな女子会♪シリーズの3回目として、出光美術館で開催されていた「岩佐又兵衛と源氏絵」の企画展にあわせて実施しました。
普段仕事が忙しかったり、子育てに追われるなど、なかなか美術館には足が向かない方々がご参加してくださいました。
気軽に楽しんでいただけるように、今回は源氏物語3部構成のうち、第1部の1巻から33巻までを中心に、光源氏の恋愛遍歴に注目して絵を読み解きました。

そもそも源氏物語の絵画ってどんなものなのか?

源氏物語は光源氏誕生から青年期の恋の遍歴が書かれた第1部、光源氏壮年期が書かれた第2部、そして源氏の子である薫の宇治での物語が書かれた第3部の3構成で成り立ち、全部で54巻という長編恋愛小説です。
物語の中で選び出された場面を絵画化したのが源氏絵であり、その巻の主要な場面や象徴する場面が描かれ、そしてその場面は定型化していきました。
絵巻から扇面・色紙・屏風など描かれるものが変わっても定型化した図様は受け継がれ、「この場面は(この図様は)○○ね!」てな感じで、読み解けるようになっています。

みたことのある源氏物語の絵~土佐派の大和絵~

平安時代に「大和絵」と呼ばれる絵が描かれるようになりました。
源氏物語などで教科書にでてくる、そう日本人なら一度は目にしたことのある絵です。
日本の四季や風俗を描いたものを「大和絵」といい、中国的な画題を描いた「唐絵」と区別してきました。
土佐派は平安時代から王朝古典を描く画派であり、源氏物語の絵などを題材に描いています。
なかでも13代土佐光信はとりわけ有名で、宮廷の絵巻だけでなく幅広いジャンルの絵を描いといわれています。

 

光源氏の恋愛遍歴を覗いてみた

源氏絵で場面が読み取れるとはいえ、物語は長いし、なんとなく原文は難しいし、ちょっととっつきにくいかも・・・と感じる私のような方は少なくないと思います。今回の参加者さんも実はそうでした。
そこで、恋愛長編小説である源氏物語を、“光源氏は本当にいい男なのか?!”とサブテーマを掲げ、女子目線で彼の恋愛遍歴を追ってみました。
フィクションとは言え、義理の母から義理の兄弟の妻、親友が興味持っていた女の人など、次々と出会う女の人と関係を持っていく彼。第1部の中でも沢山彼女がでてきます。
現代の真面目な女子達からは「嫌だこんな男」と一蹴されてしまいました(笑)
女子会ならではで、恋愛ネタではとても盛り上がりました。
平安時代の自由恋愛や宮中の華やかな生活、そして勢力争いなどの中で、自分の心に素直に生きていく光源氏はちょっと新鮮に感じられました。

「賢木」野々宮図で見比べる又兵衛の絵

出光美術館50周年企画の「岩佐又兵衛と源氏絵」のパンフレットに掲載されている【野々宮図】を通して、岩佐又兵衛の絵にも注目してみました。
「賢木」は第1部の第10巻であり、源氏が野宮での六条御息所との別れと藤壺への執着心を描く場面です。
【野々宮図】は、六条御息所に対して気持ちはすっかり冷めている源氏が、いざ六条御息所が伊勢に行ってしまうとわかると切なくなって野宮まで会いに行き、六条御息所がいる御簾の中に榊の枝を差し入れ、榊の変わらぬ色になぞらえて変わらぬ心を誓うという場面が描かれています。

“いざとなると離れがたい”という男心でしょうか・・・

女子会では「しつこい」「意味分からない」「これじゃあ女の人も吹っ切れない」と辛口コメントが飛び出しました。
しかし、この“切ない”心情をしっかり描いているのが、岩佐又兵衛の野々宮図だと意見が一致しました。
今回は例として、土佐光信筆の源氏物語画帖「賢木」と岩佐又兵衛の【野々宮図】を見比べてみました。
すると皆さん又兵衛の描いた光源氏の表情や佇まいに、人物の感情が上手く描かれていると読み取ったようです。
御簾も榊の枝もないごくごくシンプルな絵。心情を豊かに描く又兵衛の技量に皆で驚きました。

普段アートに特別興味がなかったり、日本画に対して敷居が高そうだなぁって感じてしまう方は多いと思います。
けれど、お酒や美味しいごはんを食べながら、リラックスしてワイワイ自由に話すと楽しく過ごすことができます。
「今まで知らなかったことを知るのは楽しい」
「難しそうだったけど、こうしてみると面白いね」
と、皆さん感想を述べてくれました。
アートの楽しさを共有できて、企画した私もとても楽しい時間を過ごすことができました。

おしまいに♪

AEのイベント企画にはこんなものもあるんだぁ~と、ちょっとご理解いただけたでしょうか?
また、AEってこんな感じの人もいるんだぁ~と伝わったでしょうか?
AE活動に興味はあるけど、不安を感じる方もいらっしゃると思います。
大学や研究機関でアートを勉強していないからちゃんと活動できるのだろうか・・・
と、考えたりするかもしれません。
《アート鑑賞の楽しさ》を伝える方法はいろいろあると思います。
自分なりの方法でアートの楽しさを伝えていければいいのではないかと、私は考えます。

もし、よりAEについて知りたいとお考えの方は協会HPをご覧になってください。
ae-salon.com

aloreでも多くのAEがアートレポートを作成しています♪
参考にしてみてください。

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この記事のライター

aloreライター柿沼幸恵
アートエバンジェリスト・アートエバンジェリスト協会FBアートレポーター
【アートサプリウォーク】【美味しいごはんdeアートな女子会】のアートイベントや、毎週FBでアート情報ご紹介しています。
《ゆる~いけど、まじめに。》をモットーに、アートを通して日常をちょっとだけ豊かに楽しく過ごせるような活動を行っています。
自由に楽しくアートを向き合えるよう、アートを皆様をつなぐお手伝いをしていきたいと思っています。
一緒に本物を見て感性を養い、新しい知識を得て学びを深め、楽しみながら自己啓発をしていきませんか♪
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