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山はいろいろ、見え方いろいろ

山はいろいろ、見え方いろいろ

夏の所蔵品展 山の絵(平塚市美術館)

今回は、2017年9月10日(日)まで平塚市美術館にて開催されている、「夏の所蔵品展 山の絵」をご紹介する。

展覧会ホームページ

画家の「山への想い」を想像すると非常に楽しめる!

人間は山を見るとき、どんな気持ちになるのだろうか?画家はどんな想いをこめて、山を眺め、描くのだろうか?

そんなことを想像すると、作品の個性が際立ってくる展覧会であった。

横山大観《不盡之高嶺》1915年 自然界の象徴として、山の頂上と雲海のみを描くことで、下界の人間界との差が強調されて、画家の山に対する畏怖の念が伝わってくるような気がした。

 

川村清雄 <<滝>> 1926-34年頃 滝の力強さの表現の中に、画家の自然への畏怖の念を見てとることができるのではないだろうか?

 

里見勝蔵 <<イビサの田野>> 1961年 画家の遊び心が作品に反映されて、「自然への畏怖」よりも「人間生活を暖かく見守ってくれている自然の包容感」が感ぜられた。

 

伊藤彬《優曇華の花びらが散ってゆく》1979年 画家の私的な心情を自然描写に託すことで、ちょっと物悲しい雰囲気がよく伝わってきた。

 

あなたはどんな「山」を想像するか?

改めて「山」というものにつく修飾語を考えると、「霊峰」、「神宿る」など、非常に神格化されたものが多いことに気づかされる。

本展に出品されている作品にも、そのような「自然に対する畏怖の念」を表現したものも多く見られ、それはそれで素晴らしい「山への想いの表現」であろう。

しかし、山への想いは決してそれだけではないはずだ。

人間生活を暖かく見守る「自然の包容力」を感じたことや、自身が抱いている「私情」を山に投影させた経験は、誰しも一度や二度はあるだろう。

あなたは、どんな「山」を見出だせるだろうか?

この記事のライター

aloreライターmilkhoppy
<出身>
仙台生まれの東京・川崎育ち。

<所有資格>
アートエバンジェリスト、美術検定2級、教員免許。
 
<意気込み>
「正確なインプットと分かりやすいアウトプット」を、常に心がけ、頑張りたいと思います。
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