
夏の所蔵品展 山の絵(平塚市美術館)
今回は、2017年9月10日(日)まで平塚市美術館にて開催されている、「夏の所蔵品展 山の絵」をご紹介する。
画家の「山への想い」を想像すると非常に楽しめる!
人間は山を見るとき、どんな気持ちになるのだろうか?画家はどんな想いをこめて、山を眺め、描くのだろうか?
そんなことを想像すると、作品の個性が際立ってくる展覧会であった。




あなたはどんな「山」を想像するか?
改めて「山」というものにつく修飾語を考えると、「霊峰」、「神宿る」など、非常に神格化されたものが多いことに気づかされる。
本展に出品されている作品にも、そのような「自然に対する畏怖の念」を表現したものも多く見られ、それはそれで素晴らしい「山への想いの表現」であろう。
しかし、山への想いは決してそれだけではないはずだ。
人間生活を暖かく見守る「自然の包容力」を感じたことや、自身が抱いている「私情」を山に投影させた経験は、誰しも一度や二度はあるだろう。
あなたは、どんな「山」を見出だせるだろうか?