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展覧会紹介:神山明・濱田樹里展(平塚市美術館)

展覧会概要

今回は、2017年11月26日(日)まで開催の、「神山明・濱田樹里展」(平塚市美術館)を紹介する。

展覧会ホームページ

大スケールの作品群から「時間・空間の壮大さ」が伝わってくる展覧会

展示作品数17点。しかし、あなどってはいけない。本展の作品はいずれもスケールが大きいのだ。

だからこそ、感じ取る感覚も、それに引かれる形で、雄大なものになってくる。「空間」、「時間」、「生命」などの大きな、抗うことの出来ない力の大きさを存分に感じることが出来るだろう。

神山明《僕が空へ行く夜》

神山明の《僕が空へ行く夜》には、「僕」、「空間」、「時間」の3つの関係を見た。

「僕」が、空間上にある、どことも知れない行き先に照準を合わせようとしている必死さ、それを見守る空間自体の静寂さ、そして、そこに流れる、ゆったりと、それでいて確実に過ぎ去っていく時間の冷酷さを私は感じた。

神山明《僕が空へ行く夜》1987年

 

濱田樹里 《流・転・生》

濱田樹里の《流・転・生》からは、「絵画」という「静的」な平面のなかに、「動的」な勢いを感じ取ることが出来た。

どこか日本的な、どこか異国的な、「何物か」が、凄まじい勢いで、流れている感じがしたのだ。

これこそが、きっと「生命力」なのだろう。「生命」とは、決してどこかに静かにとどまっているものではなく、常に流転しているものだ、ということを、この作品は我々に語りかけているのではないだろうか?

もしかしたら、ここで表現されている「生命」は、1つではなく、複数のものが「繋がっている」状態なのかもしれない。「生命から生命へのリレー」が表現されているとも、解釈できるのではないだろうか?

濱田樹里《流・転・生》部分 2011年

 

おしまいに

本展では、「大スケールの作品から、何を感じ取れるか?」が、非常に面白い切り口となってくるだろう。

観賞後に、友人と何をどんな風に感じたかを話しても、その対話は尽きないと思う。

1つの作品から、さまざまな雄大な力を、さまざまな形で、感じ取れる展覧会は、なかなかないと思う。

「本物の迫力」は、実際に行かないと分からない。

この記事のライター

aloreライターmilkhoppy
<出身>
仙台生まれの東京・川崎育ち。

<所有資格>
アートエバンジェリスト、美術検定2級、教員免許。
 
<意気込み>
「正確なインプットと分かりやすいアウトプット」を、常に心がけ、頑張りたいと思います。
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