AE-Salon Webマガジン「alore(アローア)」

美しきARTな日々

美しきARTな日々

1 美の処方箋

新年度のaloreブログが始まります。公開時の現在はおそらく最長10日間のGW中でしょう。旅行ついでに各地の美術館を訪問される方も年々増えているのではないでしょうか?
このaloreブログもSTARTから2年が経ちました。「美の伝道師」アートエバンジェリストのブログなので、今年度も美術や美術館、そして美術を中心としたアート全般に関わる話を書いていきたいと思っています。そして初回は、生活に寄り添うARTの話題。

また、今年3月末にハンドメイド「atelier Pluie de Couleur」の作品や美術骨董のwebショップ「A.Gallery」、アートエバンジェリストの活動の広報のコーナーなども展示する個展を武蔵野市のコミュニティセンターで開催させて頂きました。開催の2週間前に急遽決めた為、DMやチラシの配布も無し、実験的な取り組みとして開催させて頂きました。吉祥寺北町という土地柄のせいか、アートを含む文化一般に興味のある方が多いようで通りすがりに寄って下さる方もいらっしゃいました。
これからもこのような形で作品展示と併せてアートエバンジェリスト活動の広報もできればとも考えています。

FULL フ・ル 展 けやきコミュニティセンター

1. ARTのある暮らし 日々の暮らしに寄り添うART

2017年のaloreブログの通年のタイトルは「ARTのある暮らし」でした。
広い意味でアートの中に含まれる音楽などは、TVやラジオ、またカフェやショップのBGMとして、常に私達の日常の生活に欠かせない存在になっています。またスマホの普及によって、写真撮影は生活の中で気軽にチャレンジできるアートの活動であり、また建築も私達が住む家や会社や学校など常に出入りして利用する、生活に馴染んだアートの一つではあります。一方、絵画や彫刻などは、建物を飾る道具として太古の昔から発展して来た長い歴史はありますが、続く現代まで価格的にも高価である理由などから、一般には安易に生活に取り入れる機会も少なく、美術館へ出向いて他人所有のものとして「鑑賞する」という感覚は否めません。だからこそ、「美術鑑賞」というこの非日常を味わう体験は、特別な他には代え難いものである、と美術ファンは認識しているはずです。
ホテルのレストランで食事をしたり、高級なフレンチをご馳走される気分でアートに触れて、重苦しい日常のストレスから解放されましょう。

1)介護の日々の鬱

高齢化が進み、普段町を歩いても、高齢者がスーパーなどで買い物をする姿を多く見かけます。在宅介護の推奨によって、自宅で高齢者の介護をする方も多くなってきています。
健康な若い頃とは違い、身体の不自由な高齢者と介護する方の重労働からくるストレスは日々の暮らしを重圧で満たします。介護に追われる毎日の中でデイサービスやショートステイを上手く利用して、しばしば旅行などに出かける介護者を知っています。旅行と同じようにもっと手軽に、美術館を利用することもできます。

2)美術館の各種サービス

美術館は元々社会教育施設であることから、本来は図書館などと同じく、「入場無料」が原則にあるそうです。ライターの住まい近くの「武蔵野市立吉祥寺美術館」は街中美術館で小規模ですが、入館料が企画展は¥300、常設展はずっと¥100です。そして、私立も公立も一般的に美術館は障害者の方は付添い1名を含め、入館料が無料となっている所が殆どです(一部半額料金を払う美術館もあります)。このような制度を上手く利用し、また美術館には車椅子が設置されている所も多く、介護の日々に新鮮な時間を取り入れてはいかがでしょうか。すでに、その制度を利用して美術館に出向く方もいらっしゃるかと思いますが、介護する側もされる側もアートに興味が湧くなら、一石二鳥ですね。私なども、加齢で足の弱くなった叔母の付添いをしながら時々入館料を無料にして貰い、一緒に鑑賞していました。

3)高齢者向介護施設の例

また個人的な話で恐縮ですが、ライターの父が老人介護施設に入所していた頃の話です。介護保険がスタートしたばかりの頃ですが、高齢者施設のロビーにはグランドピアノが置いてあり、訪問時、時々コンサートが開催されていました。私は訪問する際に、外出の難しくなった父に印象派の画集など持参して眺めさせたりもしていました。施設の建物の屋上には入所者が出入り出来るガーデニングされた小さい庭もあり、私も少しでも外の気分を味わってもらおうと考えたのです。また、広い硝子窓で外を眺められる空間のある美術館なども、車椅子の高齢者にとっては、心地よい場所かもしれません。

4)その他の美術館の対応

介護と同じく育児期も同じように社会から孤立しがちで、ストレスの多い時期です。美術館にはバギーを預けられる所や、幼児向けにワークショップを開催する美術館も多くあります。まだ、保育室のある美術館はないようですが、度々乳幼児を連れた入館者を目にします。親が鑑賞している間に預けられる保育室や庭園で遊べる施設があればいいかもしれませんね。六本木のミッドタウンの脇にある21_21DESIGN SIGHTなどは、港区立檜町公園内にあることから、子供の遊び場として利用できる緑地が広がっています。

このように、コンサートホールで音楽を聞くように、もっと身近で手軽に美術館を利用しては如何でしょうか? 日々の暮らしを心地よく美しく変えて行く力がアートにはあると思うのです。

2. 行きたい!! 美術展

*ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道

国立新美術館 2019.04.24(WED) ~ 08.05(MON)
https://artexhibition.jp/wienmodern2019/

*国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅

東京国立博物館  2019.03.26(TUE) ~ 06.02(SUN)
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1938

*美術愛住館一周年記念アンドリュー・ ワイエス展

美術愛住館     2019.3.16(土)〜5.16(木)
http://aizumikan.com/

3. ARTなシネマ

*マイヤーウィッツ家の人々
https://www.netflix.com/jp/title/80174434?tctx=0%2C0%2C16b8ab05-27d5-424c-9f2e-f9722063dc53-300525733%2C%2C&trackId=13752289

3. BOOK BOOK

*銅版画家 南桂子 メルヘンの小さな王国へ 平凡社

世界的銅版画家浜口陽三氏のご家族として有名な南桂子さんの版画集。離婚後、1954年43歳で浜口のいるパリに旅立ち、銅版画を学び、仕事一筋に版画家として一生を送った南桂子さんの珠玉の小品集。谷川俊太郎氏の桂子さんに寄せる詩やサガンの翻訳で有名な仏文学者朝吹登水子さんとの関わりもあり、時代を感じさせない作家のファッション、ライフスタイルなどを含め、センスの良さが香り立つ作品集です。

銅版画家 南桂子 メルヘンの小さな王国へ

 

FIN.

この記事のライター

aloreライター@新井隆子
子供の頃に家が城下町にあった為、近所にお堀のある公園、その中に城跡や県立美術館があり、美術館好きになりました。中学の頃からNHK日曜美術館ファン。
’70 大阪万博の時、岡本太郎の『太陽の塔』の前の特設ステージで開催されたアジア少年少女合唱際に参加、歌ったことも想い出の一つです。
昔、大学で(社会)心理学、その後インテリア、建築を学び「コワイ」と言われても元から「美術」&「心理学」が好き。

年齢/昭和3?年戌年生まれ。
職業/主婦。ブログライター、リサイクル雑貨アーチスト(1992年頃からatelier Pluie de Couleurを設営)。過去、公民館生涯学習部、手作り教室等で講師の経験があります。

*ハンドメイドのオリジナルブランド”atlier Pluie de Couleur” 公開中。
*リトグラフ、古伊万里、鉄瓶のWEBSHOP <A.Gallery>経営中。

趣味/美術館、ギャラリー巡り。地方の隠れ家美術館の発掘。料理。旅行。ピアノ演奏。映画鑑賞。
資格/英語検定2級。美術検定2級。アートエバンジェリスト認証。
家族/既婚。夫婦+息子1人+トイプードル

都会の心のオアシス「美術館」
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